エアコン洗浄のメリット
電気代削減
冷・暖房の効きが悪くなり、エアコンの電気代が高くなるのは主に熱交換器(アルミフィン)に付着した汚れが原因です。 ここではエアコン洗浄の前後で、どれくらい電気代が削減できたかを検証します。
【条件】
@冷房能力2.3馬力の機種(業務用の中では小型)
A1日12時間運転で1ヶ月使用
B電力料金は1kwあたり20円で計算
洗浄前 | 洗浄後 | 改善率 | |
消費電力 | 1147kw | 927kw | 19.2% |
料金 | 22,940円 | 18,540円 | 19.2% |
この結果から1ヶ月あたり4,400円で年間52,800円のコストダウン及び省エネができ洗浄料金はすぐ回収できます。
逆にいうと本来よりも23.8%余計に電力料金を支払っている事になります。
ワンポイント
Co2排出量(kg)=電気使用量(kwh)×0.368(電力会社による排出係数)
上の例で算出すると1ヶ月あたり220(kwh)×0.368=81(kg)となり年間で972(kg)のCo2削減につながります。
除菌効果
エアコンの吹出し口からカビ臭いにおいがする時は菌が繁殖している証拠です。人によってはアトピーや喘息・夏型過敏性肺炎の原因にもなります。
ここではエアコン洗浄により室内機アルミフィンの菌がどのくらい死滅したかを検証します。
エアコンから検出・同定された微生物の例
分類 | 優占菌 | 特徴・危害 |
一般生菌 | 酵母菌類 | 酵母及び酵母様真菌として分類。有性生殖酵母類は腐敗による中毒症状を起こす病原酵母もある。 |
フラボバクテリウム属 (Flavobacterium spp) |
土壌・海水に広く分布。人、特に新生児の髄膜炎、敗血症の原因ともなる。食品の変敗に関与。 | |
パチルス属(Bucillus spp) | 腐敗菌で自然界に広く分布。芽胞を持つ菌群、セレウス菌は毒素型食中毒菌。サプチルスは熱抵抗菌。 | |
真菌 | オーレオバシディウム属 (Aureobasidium sp) |
好湿性菌類の代表。土壌・果実・穀物などから分類、人の皮膚病の原因ともなる。爪からの報告例もある。 |
フォーマ属(Phorma) | 生育旺盛で、土壌・水系・農作物・浮遊菌など広く分布。タンパク質を扱う場所より検出される。 | |
クラドスポリウム (Cladosporium spp) |
クロカワカビ、高湿・低湿・乾燥への抵抗性が強く、アレルゲンとなることもある。 |
ワンポイント
毎日の運転後20〜30分くらい送風運転すると機械内部を乾燥する事ができ菌の繁殖を抑える効果があります。